2025年08月08日

青葉漢方 各論3 麻黄附子細辛湯

麻黄が入っている漢方薬を「麻黄剤」といいます。
ではここでクエスチョン。
「麻黄剤」の中で、甘草が含まれない処方があります。それは一体何でしょう?
一瞬で分かった人。素晴らしい。何か景品を差し上げたい。
関係者は、一瞬でわからないとダメですよ。

答え。

『麻黄附子細辛湯』です。
出典は傷寒論。
構成生薬:麻黄、附子、細辛
麻黄附子細辛湯以外の麻黄剤は、全て甘草が含まれています。
麻黄剤を考える時は、麻黄+甘草以外に何が入っているのかという部分で、その処方の特徴がわかります。
例えば麻黄湯。「麻黄+甘草」に桂皮と杏仁が入ります。桂皮が入るので発汗効果がさらに強調され、杏仁は咳止めの効果が期待されます。
麻黄附子細辛湯は、最も優しい麻黄剤です。即ち、体力の低下した高齢者にも使えます。
本来、麻黄剤は、体力が充実している方々や、成長ホルモンがたくさん出ているような方々に用いられます。老人には使いません。インフルエンザというだけで何の考えもなく麻黄湯を使う医師も多いですが、適応をしっかり考えないと大変なことになります。
そんな中、麻黄附子細辛湯は高齢者や、体力がない人が飲んでも大丈夫なのです。
それは、「麻黄+甘草」ではないことが理由の1つ。麻黄単独ではなく、甘草が加わることで発汗作用などは一気に強くなるのです。そして附子が入っていることがもう一つの理由。附子が加わることで実証用の処方も虚証の方が服用できるようになるのです。柴胡加竜骨牡蛎湯などで、私はその方法をよく使います。附子が入ると、子供は避けたくなります。子供は基本元気だし、他に使える漢方が沢山あるので、あえて選ぶ必要はないでしょう。
麻黄附子細辛湯は、麻黄、細辛という辛温解表薬に温陽利水薬の附子を配合した方剤と定義できますが、めちゃくちゃ便利です。例えば、明日から使える漢方薬が一つだけになるというルールが出来たとしたら。。。五苓散や半夏厚朴湯は代用が効かないし、人参湯類や参耆剤ももちろん必要です。それでも、自分は麻黄附子細辛湯を指名すると思います。便利過ぎるのです。風邪、少し寒気がみたいな時に飲めば1袋でなおります。タイミングが重要です。自分がコロナの時も、インフルの時も、エースMedは麻黄附子細辛湯でした。あとはナロン。
ホントいい薬です。
誰か5億円くらい出資してくれれば、徹底的に研究して、詰めたい部分や確かめたい物語など、この薬にはたくさんあるのですがね。
【結論】
@青葉医院の最重要漢方薬
A誰でも飲める無敵の風邪薬(小さい子は避ける)

posted by 青葉医院 at 17:58| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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